「少女向けエロ漫画」の教育的価値

inumash2006-03-16

有害図書:少女コミックも指定へ 育成条例で府、対策強化 /大阪

成人向け雑誌などにビニール包装などの個別包装を義務付ける府青少年健全育成条例の実効性を高めるため、府はわいせつな描写を多数含む少女コミックに対しても、有害図書類に指定するなど対策強化に乗り出す方針を明らかにした。13日の府議会教育文化委員会で、西野修平議員(自民)の質問に答えた。
 府によると、少女コミックは表紙やタイトルが一般の漫画と変わらなかったり、写真と異なってあいまいな描写が多いなどの理由で書店やコンビニエンスストアなどの販売店側にとり個別包装が必要かどうか判断が難しい側面があったという。
 このため府は、わいせつな描写が多い少女コミックは府青少年健全育成審議会に諮問して有害図書類に指定したり、販売店側にタイトルを例示して個別包装などを促す。【沢田石洋史】

そういえば、この前彼女が読んでいたレディコミ、というか「少女コミック」に載ってる漫画の単行本(タイトル忘れた)を読んだんですが、ほとんど男向けのエロ漫画と描写が変わらなくてびっくりしました。ストーリー自体は甘めの設定なんだけど、性描写はしっかり書き込まれていた印象。プレイも普通のものから、学校でやったり、道具使ったりと幅広く、「侮れん・・・」なんて思いました。

僕は少女漫画に全くと言っていいほど詳しくないので知らなかったのですが、この「少女コミック」は基本的に性描写が多いのと、対象年齢としては小学校高学年〜としていると聞いて「へえ〜」とか思った次第で。なんか「りぼん」とかの次のステージが「少コミ」みたい。誰か、この辺りの一般的な遍歴を教えてくれませんかね。

で、その漫画を読んでて何となく違和感があったのが「コンドームの描写」がとても多かった事。大抵のHシーンではコンドームを着ける部分が描写されていて、取り出して装着する描写など結構細かい印象でした。彼女曰く、「女の子向けのエロ漫画には、何故かコンドームの描写が多いよ」とのことで、そのあたりは男性向けのものとは違い、「防衛策としてのコンドーム」を意識的に印象付けているのかなと感じました。

まあ、男性向けの場合は視点がそっちに偏りがちなので、「生+中出し最高!!」みたいな価値観が普通に通ってるわけですけど、この辺りの印象付けって初期段階では意外に侮れないんじゃないのかなという気がします(彼女の行動も含めて)。

エロも何処までも無限に表現の自由を与えるという視点だけではなくて、少なくともコンドーム使用の様にある程度実用的な部分に関しては対象別に書き分ける必要もあるのかなと。別に「規制」をする必要はないですけどね。

この記事も含めて、「サブカルチャーとしてのエロ」等、社会での存在意義を戦略的に考えていかないと、結局はジリ貧で終わってしまうだけのような気がします。