「核ミサイル」なんかよりよっぽど大きくて身近な恐怖。

2006-10-18
2006-10-20
「死産」を届け出たら「業務上過失致死」? 産科医をやめます: 天漢日乗
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061020itw5.htm?from=top
治安の悪化と教育の荒廃 - opeblo
404 Blog Not Found:平等は教育から
何かごにょごにょ言ってます
http://d.hatena.ne.jp/x0000000000/20061002/p1
2006-05-22
偽装請負合法化の先にある日本的経営は誰を幸せにするのか? - アンカテ
「ニッポン貧困社会〜生活保護は助けてくれない〜」
「ワーキングプア(働く貧困層)の現実を知って」
「再チャレンジ」 悪条件の繰り返しでは話にならない - 保坂展人のどこどこ日記

http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20061020/p1

時系列とか文脈とか全く考えず適当にはてブから抜粋。

僕が10代の頃、よく言われていたのが社会が変化(流動化)することに対する「不透明な不安」だった。

上に押し並べたものはあくまで僕が恣意的に選択したものなわけだけれど、これだけ並ぶといくら楽天家の僕でもさすがに「不透明な不安」なんてことは言えなくなってしまう。ここにあるのは、未来が予測できる故の「目に見える不安」だ。

そう、流動化の不安を解消するのはとても困難な作業だ。原因が明確にあるわけではないし、いくら考えたところで未来なんて分かるはずが無いから、それは解消されることは無い。だからこそ、やり過ごすか何かにすがるかしかなかった。

でも今は違う。今社会を覆っている不安は、もっともっと具体的なものだ。それこそ、その息遣いや体温がわかるくらいに。「漠然とした不安」が周囲に広がっているわけではなく、自分の首にかけられた手が少しずつ少しずつ締められていく恐怖。相手の顔も見えるのに、それを振り払うことも助けを呼ぶこともできない恐怖。

その「恐怖」が僕だけのものならばまだいい。でも、僕の隣には同じように首に手をかけられている人達がいる。家族や友人達もいる。そして、今後生まれてくるであろう僕の子供もその列に並ぶことになるだろう。その姿が僕には見える。

I saw my baby
She was turning blue
I knew that soon her
young life was through


Iggy Pop『Tonight』

それを解消する為には、いくらイデオロギーを振り回しても意味はない。本当に必要なのは、徹底してプラグマティックな各論を積み重ねていくこと。そして、その「目に見える不安」を引き起こす要因をひとつひとつ地道に解消していくこと。

だからこそ、僕は現場で踏みとどまっている人達に深い感謝と敬意を払おうと思う。そして彼らの言葉に注意深くに耳を傾けてみようと思う。「目に見える不安」を解消する為には、それしかないのだ。それは地味で面白くないかもしれないが、しかし「彼らの声」こそが胡散臭い「有識者」なんかの意見よりも遥かに有用だということを知ることになるだろう。

美しい国」なんて中身の無い「総論」は必要ない。「再チャレンジ」なんてPR会社が考えた薄っぺらい言葉を一体誰が信用する?

恐怖の大王は空から降ってくるわけではない。僕らの目の前に確かに存在するのだ。薄ら笑いを浮かべたまま。