「言葉狩り」とか言ってる人たちはもう少しまじめに考えてみようね
はてブで「池沼」と罵るは削除に値する差別的表現でないというのが株式会社はてなの公式見解 - 撫肩い日々
http://zeromoon0.hatenablog.jp/entry/2014/08/02/134914
この件。文章にまとめるのめんどくさいので箇条書き。
まず通報された(であろう)ブコメから。
また見事なパワー系池沼ルックスだな。「おれ、とうちゃん、いうこと、きく」とか言いそう
http://b.hatena.ne.jp/entry/206446073/comment/believemeimaliar
- 上記ブコメについて、後段の“「おれ、とうちゃん、いうこと、きく」とか言いそう”というコメントから逆算して“池沼”が知的障碍者を意味するネットスラングであることは明らかである。併せて、このコメントが記事中の人物の容姿を揶揄する目的でつけられたものであることも疑う余地はない。
- 通報者は、自身のブログにおいて“池沼”という語句の単純使用を問題視したのではなく“他者の容姿を池沼という差別的な表現を使って揶揄する行為”を問題視し、その対処を依頼したとしている。
- 当該コメントは、単に“池沼”という差別的な用語を使っただけでなく“他者の容姿を障碍者に例えた上で、障碍ゆえの口調や行動を用いてそれを揶揄する”というものであり、悪質である。
- 上記のような行為を「はてな」において容認するのであれば、それはどのような理由/基準によるものか、また利用規約等との整合性をどうとるのかについて批判も含めて議論されるのは当然である。併せてそれが社会一般の倫理や法規と照らし適正かどうかも議論の余地があろう。
- “差別的言動について管理者に対処を求める行為”の正当性は、通報者が当事者であるか第三者であるかによって左右されるものではない。無論回数の問題でもない。通報を受けてもなお“当事者同士の問題”にするのはサービスおよびコミュニティの運営者としての責任を放棄するのと同じである。
- 「言葉狩り」とは“特定の語句について、差別的な意味/用法でない場合も含めて一切の使用を禁止させようとする行為”のことであり、今回問題になっているコメントのような“差別的な意図が明白な事例”について、その対処を求めることは「言葉狩り」に当たらない。
- 「言葉狩り」に対する批判は“もし差別的な意味でその言葉が使われた場合は許さない”という前提があるからこそ機能するのであって、実際に差別的な意味で使われている事例すらスルーするのであれば、それは単なる差別の容認/追認でしかない。
- 非表示対応はあくまでも“無用な衝突を回避するためのもの”であり、上記のような問題行動の抑止や改善を求める場合は無意味である。
- 「まともに対応するのは面倒だから」と問題行動を放置した場合、最終的にその企業/コミュニティがどのような損害を被るかについては浦和レッズの事例等を参照されたし。
- 「色々と問題があるけどまともに対応するのも面倒くさいから基本放置」という扱いをされているユーザーについても、何かを勘違いしたり調子に乗って一線を越えた場合はしかるべき人間が制止しなければならない。
- “罵倒芸”が“芸”として成立するのは“超えるべきでない一線”の見極めができている場合のみ。一線を超えたらそれはもう“芸”ではない。
- 個人的な意見として、上記のような行為は容認し難いし、また「はてな」という会社およびコミュニティにおいても容認されるべきではないと考える。
- ここまで噛み砕いてもまだ「言葉狩り」などと言う人間はこの議論に参加すべきではない。
そんじゃーね。