事態は進行中なのに「敗北宣言」だってさ。

論点を正誤から勝敗にすりかえる詭弁 - 模型とかキャラ弁とか歴史とか

論点を正誤の問題から運動における勝敗の問題にずらし、lovelovedog氏は勝利宣言をし、inumash氏は左派の一人として敗北宣言をし、運動論についてお説教。正しいことを言っていても、支持を広げられないのは運動の仕方に問題があるからという自己責任論。そうやって引き合いに出した対象を(結果として)正誤ではなく運動における勝敗の点から貶めるわけです。

「敗北宣言」?まだなにひとつ終わってないのに?誰が負けたの?

D_Amonさん、マジで俺のエントリちゃんと読んでます?

俺は「リソースを集中投入しなかったのは左派の失策。でも今からだって遅くは無いんだからこの問題にもっとリソースを集中させた方がいいんじゃないか。」と言ってるんだぜ?進行中の事態に対して、状況を分析し、より有効な方策を採ろうよ、と提案してるんだぞ?それが何で「敗北宣言」になるの?

そもそも考え方がおかしいんだよ。方法論の不備、間違いを認めたところで論理的な正当性が失われるわけじゃない。

私が批判しているのはinumash氏の記事が結果として(意図的であろうとなかろうと)論点を正誤から勝敗にすりかえる詭弁として作用するからです。

まだ事態は収束してないんだから、「勝敗」すら判断しようがないじゃん。誰がジャッジできるの?いつの間にか、左派はステージから降りちゃったの?

その「結果」を恐れて現実的な方策の検討ができないなんていうのは本末転倒でしょ。何度も書いてるけど今回の件で「彼等」に正当性がないことなんて明らかなんだから、いつまでもそこに留まってたって仕方がないじゃん。「俺達は正しい」のだから、その「正しさ」をもっと流通させ共有してもらうための方策を考るべきなんじゃないの?問題は目の前にあるんだぜ?別に難しい話じゃないでしょう。

別にいいよ。今までのやり方で十分なリソースが集まるんなら。あるいは、「自分たちは正しい」と主張してさえいれば支持が集められるなら。

というか、これまで左派が影響力を行使できたのは「自分たちは正しい」というところに留まるのでなく、試行錯誤しながら「それを実現させる方策」を考え、実践してきたからじゃないの?俺は左派が論理的な正しさに安住せず、理想を実現するために現実と格闘してきたからこそ、彼等を尊敬し自分もそのひとりでありたいと思っているんだけれど。

「左派」はいったいいつから「正しさ」を主張するだけでいい存在になったんだ?馬鹿なネット右翼をやりこめて、それで「自分たちは正しいのだ」と居直る。俺は「それでいいの?」と言ってるんだけど。

「言いがかりに対する反論」も重要だよ。そうやって、自分たちの足場、正当性を再確認することもさ。でも、「馬鹿なネット右翼をやり込めて獲得した正しさ」なんて場所に安住してていいの?

俺は嫌だよ。

だって、それじゃ何ひとつ変わらないもの。