「天皇=真空地帯」って一体誰の言葉だったっけ?

朝日社説 A級戦犯合祀 昭和天皇の重い言葉‐finalventの日記
たかが天皇‐孤流天路
あのおじいちゃんのメモ‐シロクマの屑籠(汎適所属)


以下天皇制に関するリベラルのボヤキ。

たしか去年くらいに、どっかで「天皇は真空地帯みたいなもの。肯定しようが批判しようが、結局はそこに吸い寄せられる。」みたいな言説を読んだ気がする。だれだったかな・・・。三田格さんだったかな・・・。

確かに首都のど真ん中に鎮座する皇居とその周辺はまさしく「真空地帯」みたいだ。そりゃあオリラジ中田も吸い寄せられるよね。

個人的な感想はid:p_shirokumaさんに近いんだけど、正直天皇にそこまで利用価値があるという事実には驚いた。まあ、このメモをベースに靖国参拝を制限しようとする言説は論外なわけだけど、じゃあA級戦犯分祀して今上天皇が参拝するといった事態になった場合、リベラルはどうのような態度を採るんだろうね。

僕は靖国、それから天皇そのものの存在の是非を問うよりも、それらは放っておいたまま中心線を別のところにずらす戦術を採るべきだとは思うんだけど、でも代替する中心線の候補がこれっぽっちもうかばないのは事実だなぁ。その辺りはきちんと再編成するべきだとは思うけど。もしくはひたすら各論を積み重ねることによって総論を駆逐する戦術?あんまし現実的じゃないな・・・。

それから天皇には直接関係無いけど、全てのリベラルは一度「再武装化」を前提に「武力を保持しつつそれを絶対に使わない方法」を思考してみてもいいんじゃないかと思う。まあ、この言説自体「お花畑」と揶揄されそうだが、「公正さ」をベースに社会を考えるなら、「火を恐れるサル」の如く武力を排除するのではなく、知性と論理でもってそれを御する自戒と自信みたいなものを手に入れる方向に向かった方が、より「進歩的」なんじゃないかと思うんだけどな。ま、そんな話は既に終わっているとか言われればそれまでなんだけど。かなり無理があるとは思うし。

ただ、現実を見ないまま、とりあえず戦争反対=武装反対という思考停止に陥るよりは見えるものもあるんじゃないかという気がするけど。