I'm One Angry Dwarf Still and High School Never Ends


全米のギークが涙した告白「私が同窓会に参加しない理由」 - YAMDAS現更新履歴


Mark Chu-Carrollさんや彼の言葉に共感する人たちにこの曲を捧げたい。僕の知る限り“オチ”も含めて最高の「仕返しソング」。


Ben Folds Five - One Angry Dwarf And 200 Solemn Faces
D

75年の9月、僕の身長は120センチ
ママは僕の小心を吹き飛ばすために、
クリスマスにタフなG.I.ジェーン
くれるって言ったけど、
それでも僕は放課後にボコボコにされた。


ビッグで重要人物になった今も
僕は一人の怒れるチビのまま。
そして200人の厳粛な顔してるのがお前らさ。
もし本物の僕に会いたいなら
新聞やテレビをチェックして、
誰が誰にどうしろと言ってるかを見てみろよ。
さまあみろ!!
じゃあね。


僕に無礼なことをするなよ。
僕が誰だか知ってるだろ?
僕は君にとっちゃ悪夢みたいなチビだぜ。
ヴィック、君は僕のランチの金を取り上げて
泣かせてくれたよね。
ねえジェーン、2年生のときを覚えてる?
君は僕の顔には堪えられないって言ったんだぜ。
僕とキスするくらいなら
死んだほうがましだって。


ビッグで重要人物になった今も
僕は一人の怒れるチビのまま。
そして200人の厳粛な顔してるのがお前らさ。
もし本物の僕に会いたいなら
新聞やテレビをチェックして、
誰が誰にどうしろと言ってるかを見てみろよ。
さまあみろ!!
じゃあね。


お前はいつか後悔する。
そう、お前はそうなる。絶対そうなる。
お前は僕をいじめるべきじゃない。
だって僕はそうなるから。絶対そうなる。
僕がビッグになったときお前は後悔するぞ。
そう、お前はそうなる。絶対そうなる。
お前らは絶対後悔するはずさ。


ビッグで重要人物になった今も
僕は一人の怒れるチビのまま。
そして200人の厳粛な顔してるのがお前らさ。
もし本物の僕に会いたいなら
新聞やテレビをチェックして、
誰が誰にどうしろと言ってるかを見てみろよ。
さまあみろ!!
じゃあね。

2ndヴァース部分の「昼飯代取られた。」とか「キスするくらいなら死んだほうがマシ、と言われた。」とかいうくだりが最高。あるある!

多分、今この瞬間も世界中の教室の片隅でこんな風に考えてる奴がいるはず。自分を主人公に、クラスメートを仲間や敵に配役した冒険物語とか、「教室にテロリストが侵入してきたら〜」なんて妄想してるのもそのバリエーションですね。こういうのって“オタク”とか“いじめられっこ”に限らずある程度普遍的な体験だと思うんだけどどうなんだろうなぁ。

あと、

それから、学校は人生じゃないってことを理解しておくことが大事だ。学校は奇妙で、人工的なものだ。半分は不毛で、半分は野蛮だ。そこには、人生と同じようにあらゆるものが含まれている。でも、それはほんものじゃない。一時的なものに過ぎない。そのまっただ中にいても、目を見開けば、その先にあるものが見えてくるだろう。


オタクが人気者になれない理由-ポール・グレアム

ポール・グレアムはこう言ってるけれど、でも“社会と学校”を巡る関係においてはこっちの方が真理を突いてるような気がする。

Bowling for Soup - High School Never Ends
D

同窓会でこんなことができるなら是非参加したい。ちなみにこの曲をプロデュースしてるのはFountains of Wayneのアダム・シュレシンジャー。


アメリカの学校内文化に関しては色々な書籍が出てるけれど、ここ何年かで断トツにお勧めなのは長谷川町蔵さんと山崎まどかさんの共著「ハイスクールU.S.A.―アメリカ学園映画のすべて」。映画好きに限らず、アメリカのユース・カルチャーに興味がある人は必読の名著。特に今回の話に関連するのは第8章あたりになるのかな。

ハイスクールU.S.A.―アメリカ学園映画のすべて

ハイスクールU.S.A.―アメリカ学園映画のすべて

本としてまとめられる前のコンテンツの一部はここで読めます。ちなみにここでも触れられている通り、青春時代をやり直すというのはアメリカ学園映画の古典的なプロットのひとつ(関係ないけど『25年目のキス』のドリュー・バリモアは本気で可愛い)。最近のだとザック・へフロンの『セブンティーン・アゲイン』がそう。

面白いのが、“メタ・ゲーム”として参入したはずのプレイヤーも「学校」というゲームのプレイヤーになった瞬間、そのルールに絡めとられていくパターンがほとんどなんだよね。「学校」というゲームそのものを解体したりはしないし、できない。せいぜいその中で新しい必勝法を見出すか、ゲームから“降りる”くらいで。そう考えると「学校」というゲームが如何に強固なものかが良く分かる。ほんと、厄介なゲームを始めてしまったもんだ・・・。