テクノ好きがお勧めする最近のミニマル・テクノ

TwitterでのGonbutoさんの発言をきっかけに、僕とかcinematicさんとかjunkMAさんが最近のミニマル・テクノのお勧めを挙げる流れになったので簡単にまとめ。アーティスト解説は僕が勝手に書きました。


ちなみにミニマル・テクノはこういうやつ↓

Plastikman - Spastik

Richie Hawtin - The Tunnel

Ricardo Villalobos - DEXTER


id:inumashお勧め
Sis - Nesrib

Sis - Clarinete

Ricardo Villalobosのレーベル「SEI ES DRUM」からのリリースでも注目されるミニマル新世代筆頭。トライバルなコーラスや怪しげな中近東風クラリネット、NYのアングラバンドからホーンサンプルなどを拝借し、先達とは違う独自のミニマリズムを追求する。要注目。


2562 - Techno Dread

2562 - Channel Two

オランダはハーグ在住のDave Huismansによるユニット。ダブ・ステップのデトロイト的解釈を推進し、Basic Channel以降のミニマル・ダブを大きく前進させるサウンドを構築。厳密にはミニマル・テクノの系譜ではないが、ミニマリズムとフューチャリズムを行き来するそのサウンドは明らかに“Villalobos以降”を射程に捉えるもの。08年のダブ・ステップを代表するアーティスト。Pinch主催の「Tectonic」から。

マイスペ→http://www.myspace.com/2562dub


id:cinematicお勧め
Loco Dice - Seeing Through Shadows

Richie Hawtin や Ricardo Villalovosと並ぶ人気DJ/クリエイター。「Ovum」「M_nus」「Cocoon」「Cadenza」などの最重要レーベルからリリースを重ね、Martin Buttrichと共に「Desolat」を設立。自身のアルバムをリリースしその評価を確立した。上記のリリース・レーベルを見れば分かるとおり、クリック/ミニマルをベースにしながらも暗黒エレクトロ、シカゴ・ハウス、エレクトリック・ダブなど様々な要素を注入し、定型のスタイルに囚われない多彩なサウンドを展開。ワイルド。

マイスペ→http://www.myspace.com/locodice


Luciano

※最近の音源がなかったのでインタビューを。

Ricardo Villalobosと並ぶチリアン・ミニマルの代表格。Luciano名義ではダンス寄りの、Lucien-n-Luciano名義ではリスニング主体のサウンドを展開。快楽のみをなぞる表層的な解釈ではなく、“ラテン”の幻想と哀愁を音像化する。この辺りが、同じチリ出身でありながらドイツに亡命しそこを活動の拠点としたVillalobosと少し違うところ。現在のミニマルを語る上で欠かせない一人。激マスト。

マイスペ→http://www.myspace.com/luciennluciano


id:junkMA
Alex Cappelli - Bloody Notes

イタリア出身の若干20歳。泡のような独特なシンセ音をフックに、淡々と、しかし的確かつファンキーなリズムを構築。ドイツの人気レーベル「GREAT STUFF」から。junkMAさん曰く『ブリープテクノで終わると思ってたGreat Stuffがミニマル路線がメインになってもちゃんとリリースしているのは良かった』とのこと。

マイスペ→http://www.myspace.com/alexcappelli


Audion - Billy Says Go

「Spectral Sound」の代表でもあるMatthew Dearの別名義。本人名義に比べフロア向きのトラックが多く、アシッド色が強いことが特徴。音数が少なく、ほぼ骨格部分を構築する音しか存在しないにも関わらず、その限られた音だけでこれ以上ない不穏さを醸し出す。「Plus 8」「Minus」でのFalse名義もお勧め。

マイスペ→http://www.myspace.com/matthewdear


※あとはYoutubeで音源が見つからなかったけどFrankie『Scarp』とか。
マイスペ→http://www.myspace.com/fastemusicfm


以上。こんな感じ。最新のトレンドが知りたい人はとりあえず上で挙がった名前の周辺や「Kompakt」なんかをチェックしておけばOK。どうしてもクリック系に寄ってしまうのは仕方ないかな。

それからid:Gonbutoさんによると『Netlabelからminimal、ambient、electronicaの良作を探すとなるとクローバー畑から五羽のクローバーを探す程度に困難』ということらしいので、皆さん素直にレコード買いましょう。


『ハード・ミニマルが足りない!』という人は↓の動画でも見て溜飲を下げといてください。サージョン!

12分でわかるハードミニマル

10分でわかるハードテクノアンセム